提督「うぉゎぁああああああああああああああああああああああああああ」
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109: ◆kquYBfBssLZl[saga]
2016/01/12(火) 23:14:43.71 ID:vjF2MZgMO
……なんて失態。
まさか、ユーちゃんがあれほどの潜在的ドSだったとは……。

「せんざいてき……?」

どうやら口から出てしまっていたらしく、ユーちゃんが首をかしげる。
その姿は実に可愛らしいものだが、先程のイヂワルなユーちゃんを見てしまった私としては、素直にそうは思えない。
たとえ、泣いている間ずっと頭をナデナデしてくれていたとしても……!
……思い出したら、余計に恥ずかしくなってきた。

「ご、ごめんね……? その、なんか……き、気分が高揚しちゃって……」

言いながら、私の頭をぽんぽんと優しく叩くユーちゃん。
……気分が高揚、ってそのセリフは一部の人達に聞かれたら相当大変なことになるけど、大丈夫?
そんな私の考えなど露知らず、よしよし、などと言いながら頭を撫で続けるユーちゃん。
……だっ、騙されないからな!
悪くないかもとか、思ってないから!
そんな、頭を撫でられただけで落ちるとか、暁じゃないんだから。
ちなみに、頭を撫でさせると落ちるのが雷。

「あ、あの。それで……」

どうでもいい私の思考を打ち切るように、ユーちゃんが口を挟む。

「ヒビキはここに、何しに来たの?」

囁くようでいて、ハッキリとした言葉。
嘘は許さない、と言外に伝えるような、そんな声音。
私の頭の上にあったはずの左手が、いつの間にか肩にかけられている。
引き寄せるように、ぐい、と力が入る。



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