提督「うぉゎぁああああああああああああああああああああああああああ」
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110: ◆kquYBfBssLZl[saga]
2016/01/12(火) 23:15:26.91 ID:vjF2MZgMO
心臓がどくどくと脈を打つ音が耳に煩い。
身体が強張り、膝に置いた両手に力が篭る。
その上から、ユーちゃんに手を握られる。
優しい拘束から、しかし、逃げることができない。

「正直に言わないと」

その囁きに、肩が跳ねる。
聞きたくないのに、今すぐ逃げ出したいのに、聴覚と触覚が、鋭敏になっていく。
ユーちゃんが再び舌舐めずりをするのが、定まらない視界の隅で辛うじて見えた。

「ヒビキがエッチな娘だって、みんなにバラしちゃうよ?」

ああ。
まるで、悪魔の囁き。
カラカラに乾いた唇が、その恐怖から、或いは、その耽美さから、勝手に動き出す。
いや、これは私の意思なのか。

「わ、わたし、はっ」

言葉が、喉に閊える。

「し、司令官……の……」

それなのに、勝手に言葉が溢れ出してしまう。

「っ…………!」

そこまで吐き出したところで辛うじて羞恥が勝り、私は唇を噛んだ。
思った以上に強く噛んでしまって、血の滲む感覚を覚えた。
その行為は、結果から言えば逆効果でしかなかった。
痛みのせいで、気が緩んでしまった。
そして、悪魔の囁きというものは、痛みの直後にやってくるものだ。
ユーちゃんは、俯き気味で髪の隙間から露出している私の耳に口を付けて。

「言いなさい」

と囁いた。
敏感になった聴覚と触覚で、全身が粟立つ。
もうこれ以上、私には抵抗することなど、できなかった。

「わ、たしっ、はっ……し、しれっ、司令官、の、お、お……おちん、ちん、をっ…………み、見にきましたっ……!!」

〜〜


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