提督「うぉゎぁああああああああああああああああああああああああああ」
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108: ◆kquYBfBssLZl[saga]
2016/01/12(火) 23:13:59.88 ID:vjF2MZgMO
こういった交渉ごとに秀でていても、なんら不思議はない。
まさか、あの内気なユーちゃんが、こんなカマかけをしてくるなんて……。
頭が真っ白になった私に、さらなる追撃が襲い来る。

「ひ、ヒビキは、えっち、なんだ……ね?」

「ち、ちがっ」

「だって、そう、でしょ? アカツキも、イナズマも、い、イカヅチも知らなかった……のに、ヒビキだけ、し、知ってたん、だから」

ユーちゃんはいつの間にか立ち上がり、じり、じり、と私に詰め寄る。
私は無意識に後退り、やがて、どん、と本棚に背をつける。
それでも、ユーちゃんは追撃を緩めない。
私よりも少しだけ発育の良い身体で、上から覆いかぶさるように私の瞳を見つめる。
私よりも濃く昏い、藍色の瞳。
私はそこから眼を逸らすこともできず、そして、カラカラに乾いた口は反論の言葉を紡ぐこともできない。
ユーちゃんは蛇のように舌舐めずりをして、私の耳元で囁いた。

「ヒビキの……えっち」

その言葉に、私は膝を震わせ、力無く尻餅をつき、そして。

「ふぐぅぅう……!」

みっともなく、泣き出してしまったのだった。

〜〜

今度は、私がソファの上で頭を抱える番だった。
ただし、ユーちゃんは物理的な痛みで、私は羞恥によってだが。



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