提督「うぉゎぁああああああああああああああああああああああああああ」
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107: ◆kquYBfBssLZl[saga]
2016/01/12(火) 23:13:32.99 ID:vjF2MZgMO
内気なこの娘は、男性である司令官が若干苦手だったようだし。
……それがどうして私と同じ目的を持ったのか、疑問ではあるが。

「そ……、……そう、なんだ……」

私のハッキリとした返答に、ユーちゃんが再び目を逸らす。
ふふ、これなら、これ以上は追求のしようがないだろう。
さあユーちゃん、潔く諦めて、今日のところはお帰り願おうか!

「ひ、ヒビキは……ここで、その……え、えっちな本とか、も……読むの?」

「…………はっ!?」

予想外なユーちゃんの攻撃に、思わず大きな声が出てしまう。
ユーちゃんは私の声にその細い肩をビクつかせるが、慌てながらも言葉を畳み掛けてくる。

「だ、だって……この前、第六駆逐隊のみんながおへやに来たとき……ひ、ヒビキだけ、その……お、おち……ぁぅ……あ、アレのこと、し、知ってる……みたい、だった……から……」

何度も舌を縺れさせながらの言葉は、私の思考をそれ以上にぐちゃぐちゃにさせていった。
そ、そうだった……わ、私はあのとき調子に乗って、マックスにいらんことを吹き込んだりして……。
自分の顔が羞恥で赤くなり、同時に焦りで青ざめていくのを感じる。
しかしというかやはりというか、その反応こそが失策なのだと気付くのに、私は数秒を要した。
そして、大概のことは、気付いたときにはもう遅い。

「や、やっぱり、知ってたんだ……」

ああ、なんてことだ。
この鎮守府の皆が余りにも純粋で、そして素直すぎて、忘れていた。
私達は艦娘。
こんな見てくれでも、軍属なのだ。



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