87:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/14(木) 23:26:52.04 ID:e5rLf//zo
「あのさ」
「何だよ」
「いや、何というかさ」
「さっきから何言いたいの? おまえ」
「・・・・・・やっぱ、何でもないって」
「おまえさ」
「うん」
「前から思ってたんだけど、無駄に考え過ぎるとこ、おまえの悪い癖だぞ」
「別に考え過ぎてなんかねえよ」
「あとさ、大事なことを決めようって時にはあんまり余計なこと考えんなよ」
「意味わかんねえよ」
「人のことばっか気にしてんじゃねえよってことだよ」
「お前の方こそ意味わかんねえじゃん」
「そんで傷付く奴だっているんだぞ」
「俺さ、おまえの体調の話してたのにどうしてこういう話になるんだよ」
「まあいいや」
「いいのかよ」
「おまえが言うなよ」
担任が入ってきたせいで、俺と夕也の会話が再開したのは、昼休みになってからだった。
「おまえ今日は麻衣ちゃんとお昼一緒?」
「妹からは今日は何も言われてねえな」
「じゃあ、学食行くか」
「やめとく」
有希とこいつと三人で昼飯を食う気になんてなれない。
「何でだよ。麻衣ちゃんと約束ねえならいいじゃんか」
「つうかおまえ、昼飯食うより教室で寝てたら? 何か顔真っ青だぞ」
「平気だって。病気じゃあるまいし単なる寝不足だっつうの」
「でもおまえ、いつも有希と二人で飯食ってるだろ? そっちはいいのかよ」
「おまえと麻衣ちゃんと一緒だよ。今日は約束してねえよ」
「でもよ」
「いいから早く行こうぜ」
「じゃあ学食行くか」
「おう。おまえのせいで出遅れてたじゃねえか」
「まあ、定食は無くなっても麺類とかはあるだろ」
「ラーメンとかそばとかじゃ腹減るんだよなあ」
食欲のかけらも無いような表情してよく言うよ。俺はそう思った。
「まあ、とにかく早く行こう」
「おお」
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