女神
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46:名無しNIPPER[saga]
2015/12/20(日) 00:11:34.75 ID:aKfQVv85o

 有希のせいか麻衣のせいかわからないけど、昼飯を人質にとるとは嫌がらせにもほどが
ある。今日弁当がないならないって朝に言えよ。俺はそう考えた。俺が何をしたって言う
んだよ。まあ、仕方ない。弁当がない以上学食か購買にでも行くしかないな。俺が席を立
ったとき、二見が俺の方に近寄ってきた。

「池山君」

「お、おう」

 こいつと話すと周りの目が結構気になる。周囲の生徒は絶対俺たちの方を気にしてる。

「今日は妹さんと一緒にお昼食べないの」

「うん。あいつ今日はお弁当作らなかったみたいで」

 俺はとりあえず無難に取り繕った。

「じゃあ池山君、学食行くの?」

「学食か購買か空いている方にしようかと思ってさ」

「よかったら一緒にお昼食べない?」

 え? 何言ってるんだこいつ。

「本当によかったらだけど・・・・・・今日お弁当作りすぎて来ちゃったから。よかったら食べ
てくれない?」

 何だ? このギャルゲのテンプレ設定みたいな状況は。

「いいの?」

 他に何と言っていいのかわからない。

「残すのももったいないしね」

 二見は微笑んだ。本当になんでこんなに可愛いのにこいつはぼっちなんだ。

「迷惑?」

「んなことねえけど」

「じゃあ、中庭に行こう」

「・・・・・・うん」


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