女神
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357:名無しNIPPER[saga]
2016/09/05(月) 22:44:22.30 ID:WlGCXGIKo

「まず聞いてもらいたいんだけど、僕と麻衣・・・・・・麻衣さんは付き合っている」

 会長はそう言った。

「とりあえず君には知っておいてもらいたくて」

「はい。というか察してはいました。朝一緒にいる先輩と麻衣ちゃんを見かけました
し・・・・・・。というか隠しているつもりだったんですか? あれで」

「そういうつもりはないんだ。彼女も僕たちの関係を周りに隠す気なんかないみたいだし、
彼女がそれでいいなら僕だって」

 先輩が慌てた様子で言った。「でも、これまではっきり誰かに僕たちの交際を話したの
は君にだけなんだ」

「そうですか・・・・・・でも心配はいりませんよ。私も麻人も麻衣ちゃんが選んだ人なら反対
はしませんから」

「ありがとう」

 会長はそう言ったけど、その表情には嬉しそうな様子は窺えなかった。

「まあ僕たちのことはともかく、さっきの祐子さんの話だけど」

「はい?」

「君とか池山君には誤解して欲しくないというか・・・・・・その」

 会長はそこで少しためらって、でもその後思い切ったように話し出した。

「僕は中学の頃、祐子さんと生徒会で一緒に活動をしていたことがあってね。彼女は副会
長だったんだけど。それで・・・・・・。どういうわけか僕は彼女に告白されたことがあったん
だ」

 やはりそうか。では、会長は中学時代に浅井先輩の妹と生徒会でコンビを組んで、高校
では姉の浅井先輩とコンビを組んだわけか。何か因縁のようなものを私は感じたけど、正
直会長の話は今の私にはどうでもよかった。

「今日まで二人が姉妹なんて全く気がつかなかったよ。言われてみれば二人とも浅井さん
だったんだけど」


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