女神
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271:名無しNIPPER[saga]
2016/06/07(火) 00:24:38.69 ID:vAalNZ3Lo

「処女厨ってやっかいなのよ。ある意味単なる荒らしよりたちが悪いの」

 ある夜、優は俺の前で、モモの処女性に疑問を抱いたスレの住人を何とか宥めるレスを
しながら言った。

「女神にもいろいろあってね。経験者であることがマイナスにならない女神も多いんだけ
ど」

 優は話し続けた。

「あたしの場合は、処女で彼氏もいない、清純で可愛い子が肌を晒しているという点でモ
モに興味を持ってる人たちが多いみたい」

 優は自分のことを平然と可愛いと言い放ったけど、確かにこれだけ可愛ければそのこと
については反感すら覚えなかった。今でも俺はこの可愛い子が本当に自分の彼女なのだろ
うかと、心のどこかでこの境遇を疑うことすらあったくらいだし。

「アイドル的な声優のファンの心理みたいなもんかね」

 俺はふと思いついて言った。

「そうかもね、それに近いかも。でもそれより自分勝手かもね。一方では娼婦のように体
を晒すよう要求しながら、一方ではリアルでの処女性を要求されるんだもん」

 優のその言葉は妙に俺を納得させた。

「そう考えると、俺って結構羨ましがられる立場だったんだな。アイドルと隠れて交際して
いるってことだもんな」

「ふふ。でも、そうね。不思議だけど、学校ではあたしたちの関係は皆が知ってるのに、
ネットでは秘密にしているなんて」

 優は笑ってそう言うと、貧乳スレにお別れのレスを投下し、パソコンの前から離れた。

「ねえ、今日も変な気持になってきちゃった・・・・・・しようか」



 その晩遅く優と別れを惜しんだ後、俺は自宅に帰宅した。結構遅い時間になってしまっ
ていた。

 俺は自分の鍵で玄関のドアを開け、ただいまと言いながらリビングに入った。一階は電
気が落ちていて暗かった。妹はもう自分の部屋に戻っているのかもしれなかった。ダイニ
ングのテーブルを眺めると、食事の支度がしてある様子はなかった。最近ではそれなりに
妹と会話をするようになっていたし食事も必ず用意されていたので、俺は夕食がないこと
に少し戸惑いながらも2階に上がって妹の部屋をノックした。返事はない。

 俺は声をかけながら妹の部屋のドアを開けた。部屋は暗く妹の姿もなかった。

 ・・・・・・どうしたんだろう。俺は自分の携帯を念のために確認したが、妹からはメールも
着信履歴も残っていなかった。俺は諦めて再びリビングに戻った。こんなことなら優に誘
われたとおりあいつの家で手料理をご馳走になるんだった。俺はその時自宅で夕食を準
備しているであろう妹に遠慮して優の誘いを断ったのだった。今日はカップラーメンでいい
や。俺はお湯を沸かしている間に、リビングのパソコンを起動した。しばらく待っていると見
慣れないメッセージが表示された。


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