270:名無しNIPPER[saga]
2016/06/07(火) 00:23:54.53 ID:vAalNZ3Lo
それで、麻衣とは以前のようにいつも一緒に行動するということはなくなった。朝の通
学や休み時間、そして下校時間まで俺と優はいつも一緒だったから、そうなることは当然
だった。妹は俺にお弁当を作ることはなくなったけど、朝食と夕食はこれまでどおり用意
してくれていた。ただ、前なら夕食後(場合によっては寝るときも)俺にべったりと寄り
添って離れようとしなかった妹は、最近では食事が終ると自分の部屋に入ってしまうよう
になっていた。別に口を聞かないとか話もしないということはなかったけど、今まで二人
きりで長い時間を過ごしてきただけに、その変化は俺にとって少し寂しく感じられた。で
も、これが普通の兄妹の仲なのかもしれない。俺はそう思ってこのことについてはこれ以
上考えるのやめたのだ。
有希は、あの屋上の日以来、俺に対しては今までどおり接するように努めているようだ
った。俺のことは諦めないし、優は俺にふさわしくないと言い切った有希のことを思い出
すと、有希のその態度は拍子抜けするほど穏やかなものだった。それでも、有希は俺とだ
けではなく、優にも普通に話しかけていた。
そういうわけで、久し振りに俺の生活はそれなりに落ち着いてきたのだけれど、夕也と
の関係だけは全く改善していなかった。クラスの中で優が普通に人気のある生徒になって
も、夕也だけは優に話しかけようとはしなかったし、相変わらず俺に話しかけることもな
かった。そればかりか俺とは目すら合わせようとしないのだ。
朝の登校時は俺は優と一緒だったけど、妹は相変わらず有希と一緒に登校していた。そ
ればかりか、ある日、車両内で見かけたのは、夕也が再び妹や有希と一緒にいる姿だった。
有希は夕也と仲直りしたのだろうか。あいつは俺と付き合えなくても夕也とは付き合わな
いと言っていた。夕也はそれを承知でまた有希の側にいることを選んだのだろうか。気に
はなったけど、俺はそのことには関心を持たないように努めた。というか今では俺は優に
夢中になっていたし、優といる時にはあまり他の人間のことを深く考える余裕なんてなか
ったのだ。
優は相変わらず謎めいた言動を取ることはあったけど、体の関係ができてからはそうい
う不思議な部分は少なくなり、むしろ前からは考えられないほど俺に甘え、じゃれかかっ
てくることが多くなった。そしてそういう優の姿は可愛らしく、俺は本当に優に夢中にな
っていた。夕也とまだ仲直りできていないことすらあまり気にならないほどに。
優の女神行為は、以前ほどの頻度ではなかったけど今だに続いていた。VIPに立つ単
発スレにうpする時は、優は今でも即興でスマホで撮影した画像をうpしていたけれど、
女神板で「モモ◆ihoZdFEQao」のコテハンを使用してうpする時は、必ずその画像を撮影
するよう俺に頼むのだった。俺が撮影した画像はスレでは評判が良かった。画像が前より
全然良くなったねというレスが溢れるほどだった。俺も嬉しくないわけはなかったけど、
こういう場所で写真の腕を誉められても何か微妙な気持ではあった。あと、俺が撮り出す
と、本当に自撮りなのかというもっともな疑問も出始めていた。モモは処女で彼氏のいな
い大学生という設定になっていたから、優は新しいカメラのセルフタイマーで撮ってます
という言い訳でその疑問を凌いでいた。
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