女神
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194:名無しNIPPER[saga]
2016/04/17(日) 22:58:49.00 ID:GO5crQa4o

「はい。いろいろネットのこととか勉強したくて」

 その一年生の女の子はきれいな顔を上げて僕の方を見て言った。意外としっかりとした
口調だった。

「そうか。入部はいつでも歓迎するけど・・・・・・でも、うちって女の子は一人もいないんだ
けどそれでも平気なの」

 僕はまず気になっていることを確認した。

「あ、はい。女子でも入部させてもらえるなら」

 彼女はあっさり答えた。

 そこまで言うなら、彼女の入部を断る理由はなかった。僕は彼女に聞いた。

「じゃあ、名前と学年とクラスを教えてくれる?」

「はい。名前は池山麻衣といって学年は一年でクラスは」

 僕はそれを聞いて呆然とその美少女を眺めた。では、この子がブラコンだという、池山
君の妹なのだ。

 その時、ふと僕の心に次の作戦が浮かんできた。遠山さんから聞き出せなかった情報も、
この池山さんからなら聞き出せるかもしれない。僕はその思いを隠して精一杯の笑顔を浮
かべて彼女に言った。

「パソコン部にようこそ。君を新入部員として歓迎するよ」

 その時、黙って池山さんに見蕩れていたらしい副部長以下の部員たちが拍手を始めた。
リアルな女性は苦手なはずの部員たちも、彼女の可愛らしい容姿に無関心ではないようだ
った。

 ・・・・・・今度はうまくいくかもしれないな。部員たちと一緒になって拍手しながら僕はそ
う思った。

 その日から僕は、遠山さんと顔をあわせて一緒に仕事をすることに対して、気が重く感
じていたこともあり、生徒会では最低限の指示をするだけで、残った時間はパソコン部に
顔を出すようにした。副会長はこれまで僕が生徒会活動に打ち込んでいたことを知ってい
ただけに不思議そうで はあったけど、結局のところ遠山さんに振られた僕が、この場に
いることがいたたまれないのだろうという解釈に落ち着いたようだった。そしてそれは他
の役員たちの共通認識でもあるようだった。

「あんた考えすぎだと思うけどな」

 学園祭に向けた作業を分担して開始した生徒会役員と学園祭実行委員たちを尻目に、
生徒会室を去って行こうとする僕に副会長は話しかけられた。

「遠山さんと一緒に居づらいんでしょうけど、告って振られることなんて別に恥かしいこ
とじゃないじゃん。あんた変なところでプライド高すぎだよ」


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