150:名無しNIPPER[saga]
2016/03/06(日) 23:56:10.67 ID:lFgwUqheo
「困るでしょって、誰が困るんだよ」
「誰って。ここにはあたしと麻人しかいないし」
「え? 俺が困るの?」
「高校2年生のあたしをさらって監禁して、これから乱暴しようとしているとしたら、あ
たしが大声で叫んだら麻人だって困るでしょ」
「は? 俺ってそういう役割なの?」
「別に動画を撮るわけじゃないけど、シチュエーションはそういう感じなの」
「たかが女神行為にそこまで凝る必要あんの」
「普段は一人だとできないじゃない? せっかく彼氏が協力してくれるんだから少し本格
的にやってみようかなって」
「本当にやるの?」
「麻人が嫌なら無理にとは言わないよ。あたし、君には嫌われたくないし」
「べ、別にいやだなんて言ってねえだろ」
何言ってるんだよ俺。本当にそうなのか。気が進まないなら、素直にそう言えばいいん
じゃないのか。
「本当にいいの?」
「ああ」
俺は考えなしにそう答えてしまっていた。
「よかった。はい、これ」
「え? これって、発売されたばっかのミラーレス一眼カメラじゃん」
「やっぱり麻人ってカメラとか写真詳しいんだ」
「俺、カメラのことおまえに話したっけ?」
「聞いてないよ」
「じゃあ、何で俺がカメラに詳しいとかわかるの?」
「あんたのことずっと見つめていたから」
前にもそう言ってたっけ。それにしても俺は、別に写真部とかじゃないし、よくわかっ
たものだ。
「遠山さんとか広橋君とかが、君の話をしているのをずっと聞いていたからね。特に広橋
君って声大きいし」
「ああ、それでか」
「何で写真撮るの得意なの?」
「まあ、親の影響でさ。俺の両親ってもともと社会人のカメラサークルで知り合って結婚
したくらいだから、ガキの頃から親父には写真の撮り方とか教わってたからな」
468Res/896.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20