146:名無しNIPPER[saga]
2016/03/06(日) 23:49:53.02 ID:lFgwUqheo
昼休みに一緒に帰る約束をした俺は、教室でかなりの時間待たされることになった。優
が同級生の女たちにつかまって話しかけられていたせいだった。十五分くらいで彼女たち
をようやく振り切った優が俺のところにやってきた。
「ごめんね、麻人。早く君のところに行こうとしたんだけど」
優が俺を麻人と呼んだことに、近くにいた男どもが反応していたけど、今さら驚きはし
ない。
「そらそうだろうね。今まで下手したら一日誰とも口聞かなかったおまえが今ではクラス
の人気者だもんな」
「君にふさわしい彼女になろうとしているだけだよ」
「でも無理するなよ。おまえが今までみたいなぼっちのままでも、俺はおまえが好きなん
だからさ」
「ありがとう」
優が俺の手を握った。
「いや」
「正直に言うとね、今日はあたしちょっと無理したかも」
「だろうな。おまえ今日一日放っておいてもらえなかったもんな」
「麻人はさ」
「何?」
「あたしのこと、好き?」
「何を今さら」
「じゃあ、明日お弁当作れなくてもいい?」
「何だ、そんなことか。今日は優だって疲れただろうし、弁当なんて無理しなくてもいい
よ」
「わかった。じゃあさ」
「うん」
「今夜、久しぶりに女神になってもいい?」
「いいって言われても」
ああいうのって俺の許可が必要なのだろうか。
「ちょっと今日はやりすぎちゃった。君の彼女にふさわしい振る舞いをしようって考えす
ぎたかな・・・・・・すごく疲れちゃって。気分転換に女神行為しようかなって」
「まあ、おまえが今日無理してるのは俺も感じたけど。いいよ。今日はVIPとかでやる
の?」
「ううん。久し振りに女神板の緊縛スレでうpしようかなって」
「あそこで?」
緊縛スレとは、あの縛られて犯されるみたいな画像のやつだ。
「今日、あたしの家って両親いないんだ」
「お、おう」
何なんだ。
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