末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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76: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/01/30(土) 01:32:08.92 ID:bj+dknBb0
肖像画の部屋。

ドア:ガチャ…

次兄「…………暗い」

王子「窓に他の部屋よりも分厚いカーテンがかかっているので」

師匠「手っ取り早く魔法で開くか」指パッチン

カーテン:スルスルスル……

次兄「おお明るくなった、いよいよ名画とのご対め……ん?」

末妹「お部屋の中はよく見えるようになったけど……」

次兄「絵はどこっすか??」

師匠「肖像画が描かれた当時から、埃や日光から守るために覆いがかかっているのだ」

師匠「ほら、そこの壁。覆い布とさほど変わらんサイズの絵がこの下にある」

末妹「これが……だとすればすごく大きな絵が、ここに……」

次兄「さすが王様、巨匠画家においくら積んだのかしら」

王子「……」

王子「…皆さん、もう少し近付いて」

末妹「え、ええ……」

次兄「うーん、これだけでかい絵だと近過ぎるのもな。このくらいがベストポジションか」ビチョウセイ

師匠「妥当だな」

師匠「さて、魔法で御開帳と行くか」

王子「待ってください」

王子「僕が開けます。この紐を引いて」

末妹「菫花さん」

師匠「そうだな、お前が開いてくれ」

師匠「……」

……

師匠の回想、明け方の夢の世界……

(野獣「……師匠」)

(師匠「なんだ、儂を呼び出したりして」)




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