末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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75: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/01/30(土) 01:29:50.88 ID:bj+dknBb0
朝食準備中の厨房。

庭師「ジャガイモ裏ごしたよ、これどうするの!?」

メイド「それはポタージュにするから、こっちに持って来て!!」

料理長「ふう、朝食にしては品数を増やしたので我ながらどうなるかと思ったが、ふたりのおかげで間に合いそうだ」

料理長「さてと、焼き上がり時間を逆算して……秋野菜と森のキノコのキッシュ、そろそろ、かまどに入れようか」ガチャリ

庭師「料理長さん! 僕が削ったチーズ忘れてる、焼く前にかけなくちゃ!!」シュババッ

執事「……食卓のセッティングは終わった。何か手伝おうか?」ガチャ

メイド「執事様!! 丁度よかったぁ、そこの木べらを取ってください!!」

執事「ああ、これか? 確かにこの高さではお前には届かないな」カチャ

メイド「そっちじゃないです! 右のほう!!」

執事「こっちだって木べらだろう」

メイド「とろみの濃い汁物を混ぜるのには穴あきの木べらが混ぜやすいんです!!」ピョンピョン

執事「そ、そうなのか? 悪かった、ほら、穴あき」スチャ

メイド「もう、執事様のせいでポタージュが焦げ付く寸前でしたよ!!」マゼマゼ

執事「……わたくしのせいなのか??」

庭師「火に掛ける前に用意してなきゃ駄目だよメイドちゃん……僕に言えば棚によじ登って取ったのに」

料理長「メイドちゃんや、張り切るのは良いが、料理はいつも通り落ち着いて取り組まないと」

メイド「むぅ……だって、末妹様に召し上がっていただくお食事は、今回で……」マゼマゼ

執事「気合が入ってしまうのは仕方ない、お前の気持ちもわかる」

メイド「……執事様には失礼な事を言ってしまいました……ごめんなさい」ペコリ

執事「わたくしの事は気にしなくて良い、美味しい料理を仕上げるほうに心を配れ。末妹様達に喜んでもらえるようにな」

メイド「はい!」マゼマゼ

料理長「わしが普段より時間がかかる献立を選んだばかりに、焦らせてしまっているのですよ」

執事「最大で、どれほど遅くなりそうだ? 料理長」

料理長「最大……15分弱といった所でしょうか」

執事「それならば問題ないな、いつもより多少遅くなっても構わないと師匠様も了承済みだ」

執事「師匠様から菫花様と次兄様、末妹様にも説明しておいてくださるとのことで」

執事「朝食待ちの時間を利用してお三方にご用があるとか……」




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