末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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686: ◆54DIlPdu2E[sage saga]
2023/01/09(月) 18:03:24.73 ID:98/S2SPl0
師匠「うむ、村長殿、こちらのクッキーとブリオッシュを……いずれも儂の『家族』が今朝焼き上げたものです」

村長「ほう、見た目は非常に美味しそうですな」

師匠「あと紅茶を……少々お待ちください」

師匠(商人殿、村長殿の意識を10秒ほど儂から逸らしていただけますかな?)ヒソヒソ

商人(え、10秒? や、やってみましょう)

村長「……」サクサク

村長「……これは美味い!?」

商人「でしょう、絶品ですよね!!」

商人(アナグマの料理長さんのクッキーはね)

村長「この軽やかな歯ざわり、ほどよい甘みと鼻に抜ける良質なバターの香り、そして表面にあしらわれたサクランボの砂糖漬けの甘酸っぱさがアクセントとなり……」

商人「村長さん?」

村長「芸術……クッキーの芸術品と呼んでも過言ではない、ブリオッシュはどうだ?」パク

村長「……お、おお、おお」モグモグ

商人「あ、あのー……」

村長「新鮮な牛乳と卵を練り込んでいるな、それに、この天使の羽根のようにふんわりとした焼き上がりの中にも、力強い生地の存在感を感じる……」

村長「発酵時間と焼き上がりの見極めが絶妙なのであろう、これぞ達人の仕事……」

商人「……えーと」
 


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