末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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687: ◆54DIlPdu2E[sage saga]
2023/01/09(月) 18:04:02.45 ID:98/S2SPl0
師匠(商人が気を逸らさんでも見つかることなく瞬間移動で屋敷に行って戻って来れた)

師匠「さあ、淹れたての紅茶をどうぞ」カチャ

村長「む? 茶器セットや熱湯を持参していたようには見えなかったが……いい香りだ」ズー

村長「ほ、ほおおおおおおおおお……」カタカタカタカタ

商人(いかん、また別世界に飛び立ちかけている)

商人「ねっ村長さん、お茶も美味しいでしょ!?」

村長「ハッ」

村長「そ、そうですね……茶葉と水も良質だろうが、よほど上手に淹れなければここまでその良質さを引き出せないでしょう……」

師匠(ウサギのメイドが淹れたとは思いもよらんだろうがな)

村長「このすばらしいお茶やお菓子を提供し続けることができるとして……」

村長「こんな田舎の村に、昼下がりから夕方までの短時間限定の開店では勿体ないほどですよ」

村長「逆に、限定だからこそ品質を維持できるのかもしれませんが」

村長「よろしい、開店の許可を出しましょう」

商人「あ、ありがとうございます!!」

村長「むしろこちらからぜひにとお願いしたいくらいです」

村長「その……旅行者の少ない時は、村の者が立ち寄っても構わなければ」

商人「師匠様」

師匠「もちろんです、どなたにでも楽しんでいただける店を目指しますとも」

師匠(……さて、建物と売り物は準備万端)

師匠(あとは店員、か)

……



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