末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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570: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/12/24(日) 23:54:35.71 ID:lPkqkoxH0
(野獣「そ、それは……」チラ)

(王子「ぼ、僕が粗忽で迂闊で間抜けで不注意だったからです!」ダダッ)

商人「遠くにいた菫花君が駆け込んできた」

(次兄「……そうだった、菫花さんがまたもや自らのドジでピンチに陥って」)

(次兄「と、いうことは……つまり……?」)

(次兄「!!」ピコーン)

(末妹「何かわかったの?」)

(次兄「父さん、俺達に現実世界での危険が迫れば戻れるかもしれません!!」)

(次兄「現実世界での皆の力を借してほしいのは、むしろこれから!!」)

次姉「は?」

商人「ど、どういうことだい!?」

長姉「あんたの話はいつもぶっ飛びすぎてわかんないのよ」

(次兄「菫花さん、そのー、最初よくわからないまま俺達の前に現れて、一時的に強制退去となったわけですが」)

(次兄(末妹には具体的な退去方法は伏せておきたいので))

(次兄「現実世界に戻っている僅かな間、自分が何をしたか記憶はありますか?」)

(王子「え」)

(王子「ええと……一度現実世界に戻って、そしてまたここへ来た時には、戻っていた時の記憶はなかったんだ」

(王子「……でも直前には、僕の肉体が瀕死だと君達に教えてもらっていたので……」)

(王子「たぶん、僕の肉体は自覚のないまま動いて危機を回避したのかな、と……思う」)

商人「瀕死? 危機の回避?」

(野獣「……ここでは、窒息寸前まで口と鼻を塞いでいたマフラーを緩めて呼吸を再開させた行為を指す」)
 


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