末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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474: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/03/12(日) 01:46:23.93 ID:bgu+yfMr0
師匠「っ!?」

幹部1「……幹部4、あのままでは王の暗示も、偽りの記憶も解けるところだった」

幹部2「君の集中力が乱れて、この場の魔力に影響を与え始めていたのだ」

幹部3「強引ではあったが王との会話を打ち切らせてもらった、悪く思わないで欲しい」

師匠「彼……王は?」

幹部3「そこだよ」

師匠「……苦しんだのか?」

幹部1「表情はどうあってもこうする以外にないが」

幹部1「眠るような安らかな死を、とは行かなくとも……自分が死んだのにも気づいていまい、あっという間もなく心臓を止めた」

幹部2「自己を哀れむばかりで、王妃ほどの僅かな反省すらなかったけれどね」

師匠「……哀れ、か……」

幹部1「……王がギルド長の正体を知っていたとは」

幹部1「しかし、長がどれほど苦しんで暗殺の依頼を受けたかなぞ、想像もつかなかっただろうな」

幹部2「長は小国の民の今後のために、我々と共に働くと約束してくださった」

幹部2「……民の行く末を見届けてから、ようやく永遠の眠りにつかれるのだ」

幹部1「悲しいが、それが長の望みだからな」

師匠「……」

幹部3「……大丈夫か? 次は、王子に……」

師匠「心配いらん、すまんな、幹部3」



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