末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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◆54DIlPdu2E
[saga]
2017/02/05(日) 17:34:08.10 ID:51bwU4QR0
師匠「しかし攻め込まれた側はそんなもの思い遣ってやる義理もない」
師匠「小国は全力で迎え撃つしかない」
王子「記録上、魔術師ギルドが関わった最後の戦争、ですよね?」
師匠「……などと呼ばれてはいるが」
師匠「お前が少年時代に本で読んだ、英雄と魔術師対魔王軍の時のような……派手な魔法戦はなかった」
王子「派手な魔法」
師匠「瞬時に町ひとつ焼き尽くす大火炎魔法、沖に見える島まで千人の兵士が渡れる氷の橋を作れる大氷結魔法……」
王子「『大』が重要なのですね?」
師匠「その他、あまりに強大な破壊の力を持つ攻撃魔法の数々だ」
王子「ということは、師匠もそのような魔法は使えないのですか?」
師匠「お前はお前の使った心を読む魔法がギルド最大の禁忌だと思っているだろうが、更に上の禁忌がある」
師匠「使えば罰せられるどころではない、もちろん習得からして禁じられてはいるが」
師匠「秘密裏に習得できたとて、いざ使うために詠唱を始めた瞬間にその者の心臓は止まる」
師匠「魔術師ギルドの正式な構成員になる際、そのための小さな魔方陣を心臓に刻まれるからな」
師匠「当然、儂にも刻みこまれているぞ」
王子「……使ったから罰を受ける、どころではないのですね」
師匠「お前の始祖、英雄王の時代は使われていたが、彼の在位中に破棄された」
師匠「英雄王いわく……これから後の時代の戦とは、人間同士のものだけになるだろう」
師匠「人間同士の戦いに、あまりにも強大な呪文は必要ない」
師匠「王や魔術師達に、それらを破棄する理性のある時代のうちに……と」
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