末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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432: ◆54DIlPdu2E[sage saga]
2017/01/19(木) 00:13:21.53 ID:rAAmjg0o0
(執事「罰する」)

(野獣「……罰する場合は、その者の命を奪うことになるのだよ」)

(料理長「ご主人様が、人間を」)

(執事「……穏やかな話ではありませんが、それがご主人様にとって必要であるのなら」)

(執事「当然それを妨害はしませんし、お手伝いできることがあれば」)

(料理長「わしもです、ご主人様のためであれば、なんでもお申し付けください」)

(野獣「……ありがとう」)

……

野獣「……お前達はいつでも詳しい訳など聞かずとも、私に従ってくれる」

野獣(実際に罪を犯すのは、手を汚すのは私だけで良いが)

野獣「明日……万が一の際には、ほんの少し手を貸してもらいたい」

野獣「あくまでも万が一、残り九千九百九十九は何事もなく過ぎるとしても、だ」

野獣「料理長よ」

料理長「は、はいっ」

野獣「明日の朝、客人が寝室から出たら、庭師とメイド……あの子達を裏庭からできるだけ遠い部屋に連れて行ってほしい」

野獣「何か仕事を与えて、ふたりともお前の傍から離さないでくれ、執事か私が呼びに行くまでは」

料理長「……かしこまりました」

野獣「執事」

執事「はい、ご主人様」



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