末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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◆54DIlPdu2E
[sage saga]
2017/01/19(木) 00:12:08.38 ID:rAAmjg0o0
野獣(本当に、何事もなく……旅人を送り出してやれれば良いのだが)
執事「ご主人様、お疲れですか? 黙り込んだりして」
野獣「ん……ああすまん、考え事をしていた」
野獣「人間を屋敷の中まで招き入れ、一泊の宿を与えたのは今回が初めて、しかし」
野獣「付き合いの長いお前達には話したこともあると思うが」
野獣「執事もまだいなかった頃、森に迷い込んだ人間に、食事と一時の休息を提供したことは2回ばかりあってな」
執事「ええ、そのお話でしたら確かに」
料理長「最初はお祈りをする仕事の人、二度目は犬を連れた二人連れ、でしたよね?」
野獣「そうだ」
執事「……ご主人様は『そのあと』の話が気がかりなのでしょう?」
執事「わたくしは忘れてはいませんよ、ご主人様に従います」
料理長「わしも覚えていますよ」
執事「ただ、お話を伺った時点との違いは、庭師とメイドの存在ですが」
野獣「……」
野獣「そうだな、あの時私は……」
……
(野獣「……もし今後この屋敷を訪れた人間が裏庭のバラを折り取ったら」)
(野獣「その時には私はその人間を……罰さなくてはならない」)
(野獣「厳密に言うと、罰さなくてならない可能性ができる」)
(野獣「理由は明かせないが、いちど屋敷の門に入ることを許した人間に対して、裏庭を遮断するのは不可能で」)
(野獣「だから私が人間を罰するかどうかは」)
(野獣「バラ園に立ち入るのか、バラに手を出すのか、その人間の行動……意思次第というわけだ」)
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