末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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430: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/01/19(木) 00:10:57.67 ID:rAAmjg0o0
閑話休題。森で迷った商人が野獣の屋敷を訪れた夜……

…………

野獣「そうか、旅人は眠ったか」

メイド「ベッドに入るなり、ぐっすりでした」

野獣「ごくろうだった、メイド、庭師」

庭師「へへ、あの人間さん、僕らの存在にはまるで気付きませんでした」

庭師「家具に隠れながら忍び足で歩くのはちょっと楽しかったです」

メイド「私はちょっと大人の男性の人間さんは怖いから、部屋の外で庭師君を待っていましたけど……」

メイド「でもなんだか、お腹のプヨッとしたのんびりした顔の人間さんです、よく見たらそんなに怖くなかったですー」

野獣「はは、では朝の目覚めの茶はお前が枕元に運んでやれ」

野獣「さあ、こんな遅い時間までご苦労だった……もうお休み、メイド」

メイド「はい、おやすみなさいませ!」ペコリン

庭師「じゃあ僕、今度は馬車に地図を置いて来ますね!」

野獣「頼むぞ、終わったらそのまま部屋に戻って休んでいいからな」

庭師「はい!」ピュン

執事「……わたくしが行ってもよかったのですが、馬を怖がらせたくはないので」

野獣「仕方ない、森での様子を見ていた庭師の話では、狼の遠吠えに怯えていたらしいからな」

料理長「では……お客様に明日の朝はミルクで煮出した紅茶を振舞いましょうか」

野獣「そうだな、頼むぞ」

野獣「……」
 



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