末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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◆54DIlPdu2E
[saga]
2016/12/13(火) 23:08:00.60 ID:/vDZD4tL0
師匠「とまあ、小さな悪戯は枚挙にいとまがなく」
師匠「やがて15、6歳にもなると、まあなんだ……主に女関係かな」
王子「お」
師匠「……お前も知っての通り、彼の右目は水色で左が赤のひとみ」
師匠「左右の色違いも血の透けて見える虹彩も、小国の王族には時々現れるが、留学先ではあまりに目立つと」
師匠「国を出る時、侍医達と当時の魔術師ギルドが彼の左目に魔法的処置を施した」
師匠「隠蔽魔法の応用でな、左目も右目と同じ水色に見えるというものだ」
師匠「しかし、銀髪と青い目、加えてあの容貌、十代にして今のお前より長身、それだけで十分に人目を惹き」
師匠「ものすごくわかり易く言うと、女にもてた」
王子「」
師匠「更に言うなら、彼も選り好みはしたが好みのタイプには、それなりに相手をしてやったそうで」
王子「 」
師匠「そんなこんなで、留学期間を終えて17歳で帰国した際には、彼の名を呼び泣きながら馬車を追う若い娘達が……」
師匠「…………」
師匠「……おい大丈夫か? 気絶してないか?」ユサユサ
王子「だ、大丈夫です、言葉が出ないだけです……」
王子「……しかし、そんなに派手な女性関係で、その……あの、大丈夫……だったのでしょうか……」
師匠「ん? 異国の地にお前の腹違いの兄や姉がいたかもという心配か?」
王子「そ、そんな露骨に」アワワ
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