末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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◆54DIlPdu2E
[saga]
2016/12/13(火) 23:11:42.10 ID:/vDZD4tL0
師匠「彼だけではなく、王族の長期留学の際には決まった魔法もかけるしきたりになっていてな」
師匠「帰国して魔法を解除するまで、もしも『そういうこと』になっても身籠らせることはできなかったのだ、安心しろ」
王子「……そんな魔法もあったのですか」
師匠「いわゆる尻軽な連中にしてみれば喉から手が出るほどの『便利な』魔法だろうが」
師匠「準備も魔力の消費も半端ではないし」
師匠「身体の構造を大きく変えてしまう魔法ゆえに、副作用もある」
師匠「十代の若者、一生に一度、数年間限りという条件が揃わんとな」
師匠「歴代の王族の男子が監視の緩い留学に出る年代が、だいたい決まっていたのはそのせいだ」
王子「でも、そこまでしなければならなかったのは」
王子「小国の英雄……初代王の血をひく子を、異国の民として産ませるわけには行かなかったからですね……」
師匠「ああ、魔法の補助なしではすぐに命を落とす子供、あるいは万が一、奇跡的に幼年期を乗り越えて成長する子供」
師匠「どちらであっても、な」
王子「……この先は、帰国してからの話ですね」
師匠「うむ」
王子「師匠も同じ時期に帰国を?」
師匠「そうだ、ほぼ同じだな」
王子「…………師匠はどんな少年だったのでしょう?」
師匠「儂はこう見えても真面目な優等生だった、成績上位の維持は後見人が儂に課した援助の条件だったからな」
師匠「……って、儂の話はさて置いて」
師匠「帰国の翌年、彼が18歳になった年だ……」
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