末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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374: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/10/22(土) 23:18:28.14 ID:KEUGA59S0
翌日正午の少し前、南の港町……

トコトコ……

末妹「あ、お兄ちゃん、図書館からの帰り?」

次兄「おお末妹、今日は土曜授業だったそうだが……もう終わったの?」

末妹「ええ、お昼で終わり。希望者だけの補習授業だから」

次兄「そっか……んじゃ一緒に帰ろ、今日の昼ごはんは長姉ねえさんが用意してくれるはずだから」

末妹「……『だから』とはどういう意味?」

次兄「長姉ねえさんの料理とドヤ顔を前に、俺がうっかり余計な発言をしそうになったら止めて欲しい」

末妹「余計だとわかっているなら、言わなければ良いのに」

次兄「それができるくらいなら今の俺はこんな俺じゃない、そう思いませんこと?」

次兄「……自助努力はするけど」

末妹「うん、『間に合えば』止めるからね?」

次兄「ありがとう、俺の理性の守護天使様……別名、社会的な意味での安全装置様」

トコトコ……

末妹「本を借りて来たの? 3冊も」

次兄「ああ、2冊は勉強用だけど……これだけは個人的に」スッ

末妹「どれどれ……『歴史の中の魔法』……?」

次兄「そうだよ」



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