末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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290: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/08/01(月) 00:34:52.88 ID:Rsjq9VVA0
(末妹「ええと……友達にあげてしまったり、コサージュにして普段は箪笥にしまっていたり……飾ってあるのは……」)

(末妹「あ、2年前に作ったものを、父が書斎の机に飾ってくれています」)

(野獣「商人の書斎だな?」シュパッ)
以下略 AAS



291: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/08/01(月) 00:37:07.20 ID:Rsjq9VVA0
(末妹「……そうだ、私が野獣様に作り方を教えて、野獣様からメイドちゃんに教えてくだされば!!」)

(野獣「え」)

(次兄「いいね、仮想の窓だっけ? おっさん達がこの町に滞在中、あの魔法で家の様子が見えるなら……」)
以下略 AAS



292: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/08/01(月) 00:40:29.73 ID:Rsjq9VVA0
(師匠「子供達(菫花含む)はもう眠りについて、この夢の世界にはお前と儂だけ」)

(師匠「……で……明日からお前は手芸の造花を教わるのか」)

(野獣「……メイドのため、そしてメイドのため一生懸命考えてくれた末妹のためですから」)
以下略 AAS



293: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/08/01(月) 00:41:41.09 ID:Rsjq9VVA0
(師匠「前にも言ったろう、お前は生きて心がある限り、生身の存在に嫉妬するのは仕方ない、と」)

(師匠「それでも自分の心を手放したくない、とはっきり儂に告げたではないか?」)

(野獣「確かにそうですけど……」)
以下略 AAS



294: ◆54DIlPdu2E[sage saga]
2016/08/01(月) 00:42:08.82 ID:Rsjq9VVA0

※ここまででした、また次回※



295:名無しNIPPER[sage]
2016/08/01(月) 02:56:18.65 ID:hopBaCqqO

野獣が裁縫ww


296: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/08/05(金) 20:55:55.14 ID:QmTXQ2QA0
翌日、末妹の部屋。

末妹「……野獣様と約束した時間になった、と……」

末妹「それでは……手芸教室を始めますよ、野獣様」
以下略 AAS



297: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/08/05(金) 20:57:10.99 ID:QmTXQ2QA0
(野獣「思うだけで服を着替えるのと同じように」)

(野獣「現実世界に実際に存在するものはこっちの世界に出現させることができる」)

(野獣「但しごくありふれた無生物に限る、生き物のように『替えが効かない存在』では不可能だ」)
以下略 AAS



298: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/08/05(金) 20:57:51.25 ID:QmTXQ2QA0
末妹「……野獣様、いまごろ糸が通せたかしら?」

次兄「野獣様のこと、自分の手のサイズに合わせた針穴のでかい太い針とか用意してんじゃない?」

(野獣「その手があったか……まあ今更変えてもな、布も大きくしなくてはつり合い取れんし……」)
以下略 AAS



299: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/08/05(金) 20:59:27.66 ID:QmTXQ2QA0
……で、その夜。

(野獣「……どうだね末妹、私の初の作品は?」)

(末妹「わあ……初めてでここまでできるなんて、野獣様はお裁縫の才能があります!」)
以下略 AAS



300: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/08/05(金) 21:01:54.03 ID:QmTXQ2QA0
(師匠「何か聞こえたがまあよいわ、いずれまたゆっくりじっくりと」)

(師匠「では……我々は立ち去るとしよう、明日も早いからな菫花」)

(王子「はい、それではおやすみなさい、そしてありがとう末妹さん、次兄君……」)
以下略 AAS



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