末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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192: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/05/22(日) 23:24:34.15 ID:2lA72EtY0
次兄の部屋。

次兄「…………」ドロドロ

次兄「……い、いかん……己の原形を保てない気分……」グニョグニョ

次兄「以前、兄さんが珍しく寝込んだのも二日酔いだったんだな……たぶん」

次兄「……似てない兄弟でも体質は似るのかしら……いやそもそも酒の摂取量が、まるで違うのでしょうがね……」

ドア:コンコン……

次兄「ぬ」

末妹の声「……お兄ちゃん?」

次兄「ぬぅお、末妹か……鍵は開いてるにょ……」ズルズル

ソロリ……

末妹「……辛そうね」

次兄「んむ、これは……病気ではないが、一種の中毒症状でな……」

末妹「知ってる。お父さん達から色々聞いたの」

末妹「……あのね、これから……大人になっても、お兄ちゃんはほどほどにした方が、良いと思う……お酒」

次兄「……ううううう、恥ずかしい……」メリメリメリメリ

末妹「お兄ちゃん、枕に顔が埋もれるほど押し付けたら息ができない」アワワ

次兄「……酔っている間、どのような醜態をワタクシは晒したのでしょうか」

次兄「グラスを空にしてからの記憶がね、全く無いのです……父さんと兄さんは何を見たか聞いたかと思うと……」

末妹「」

末妹「覚えていないんだ」

(商人「……末妹……次兄は末妹には話してあると言っていたが、実は……昨夜……」)
 


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