末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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191: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/05/22(日) 23:22:03.60 ID:2lA72EtY0
翌朝……

次姉「え? 次兄を起こさないでやって、って?」

長兄「明け方に様子を見に行ったら、頭が痛いんだと」

次姉「……どうして明け方に次兄の様子なんか見に行ったの?」

長兄「」

長兄(酒飲ませたから心配になって、とか、頭痛も二日酔いとか……とはちょっと言いづらいなあ)

次姉「ま、いいわ。なんだかんだ言って体力ない子だもの、疲れとか風邪気味とか、そんなところでしょ」

次姉「医者(せんせい)呼ぶの?」

長兄「っと……それは様子を見てからにするよ」

商人「……おや次姉、おはよう」フアァ

次姉「お父さん、おはよう……眠そうね、昨夜は遅くまで飲んだの?」

長兄「日付が変わる前に切り上げたけどね」

商人「私はさっき起きたんだ……馬の世話もすっかり末妹に任せてしまったよ」

商人「……そう言えば長兄、次兄は大丈夫かい? 昨夜はあんなになって……」

次姉「昨夜? あんなに?」

長兄「……えーと……実はね」



次姉「なあんだ、そういうこと。忘れがちだけど年齢は合法だし、保護者付きだし」

次姉「シードルそれっぽちで二日酔いねぇ、次兄らしいかも」

次姉「隠すこともなかったのに、兄さん」

長兄「なんとなく後ろめたくて……」

次姉「とにかく、どうやらお酒に弱い事はわかったんだから、ほどほどにするよう二人で言い聞かせてあげて」

商人「ああ、そうするよ」

長兄「本人がもう懲りているかもしれないけどね」

……



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