末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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◆54DIlPdu2E
[saga]
2016/03/12(土) 01:30:31.16 ID:NRefISqt0
(師匠「三男はそこで名前を変え、周囲とやがて生まれた我が子達には孤児で通し」)
(師匠「職人として弟子入りした先に気に入られ、そこそこの暮らしは出来たらしい」)
(師匠「で、彼の娘だがそれはそれは美しく、仮にAとしようか」)
(師匠「Aは西端都市出身のある若者に気に入られ、彼の故郷で皆に祝福されて結婚し幸福に暮した」)
(師匠「若者はそれなりの家柄だったにもかかわらず、ほんの二代前の先祖がどこの誰かも知らない娘でも一向に構わん、と」)
(師匠「Aは本当に父親より前の先祖を知らなかった、当然、彼女の子や孫も」)
(師匠「だから、Aとその子孫達と、図書館の娘が血縁上は直系である証拠を見つけ出すのは、本当に苦労した」)
(師匠「苦労したが、事実なのは間違いない、と儂の弟子の子孫達が話しておったわ」)
(野獣「……何を仰りたいのかまだわかりませんが」)
(師匠「王家や貴族ならざる庶民が」)
(師匠「自分の数代前の先祖を知らないのは、理由によっては仕方がない、やむを得ない」)
(師匠「必ずしもその者の落ち度や恥ではない」)
(師匠「……そんなわけで、次兄や末妹が図書館の娘の話を聞いてもだ、自分達に繋がりがあるとは気付くはずもない」)
(野獣「……!?」)
(師匠「兄妹の母親……商人の妻は西端都市出身」)
(師匠「西端都市に嫁いで来たAという女性は商人の妻の父方の曾祖母、更に辿れば……」)
(野獣「……な」)
(野獣「なぜもっと早く教えてくれなかったのです!?」)
(師匠「知って、お前はどうした?」)
(野獣「」)
(師匠「商人の妻から生まれた子だけでも5人」)
(師匠「商人の妻には姉2人と弟がいる、それぞれの子供達は合計10人」)
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