末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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115: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/03/06(日) 23:34:07.74 ID:SrQI5lXM0
王子(末妹さんにも、将来の夢があるのでしょうね)

王子(いつか、ずっと先でもいいから、そのお話も聞かせて欲しいな……)

師匠「お前も頑張れよ菫花!」

王子「は、はいっ!?」ギクッ

師匠「隙あらば過去を振り返っては毛布の塊になりたがるからな、お前は」

王子「も、もうしませんよ、いや、しないように努力します」

末妹「……みんな、自分にできる事を頑張るんです、少しずつでも」

末妹「そんな毎日から、また会う時にお話ししたい事がいっぱい作られて、心の中に溜まって行く……」

末妹「私は、そう思います」

庭師「僕も、来年の春は今年よりもっと庭の花達をきれいに咲かせられるよう、頑張ります」

料理長「わしもこの歳ですが、もっと料理のレパートリーを増やしたいのです、頑張ります」

メイド「私は、えーと、食欲を自制して、もっともっと身軽な兎を目指します!」

次兄「そんなんでいいのメイドさん?」

執事「……わたくしは、皆の頑張りを守り支える執事でありたいですな」

末妹「ふふ……皆さんにまた会える時がますます楽しみです」

師匠「さあ、あまり引き留めては家に着く時間が遅くなってしまう」

師匠「……お父上も、やきもきしている頃ではないかな?」

次兄「うーん、日にちだけじゃなく家に着く時間も決めておけばよかったかなあ」

末妹「お父さん……」

(商人「ふたりで助け合って、そしてどうか笑顔で家に帰って来てくれ」 )

末妹「長兄お兄さん、長姉お姉さん、次姉お姉さん、家政婦さん……」

次兄「今度は、我が家の全員で迎えてくれるさ」

次兄「長姉ねえさんも一緒にね」

末妹「……そうね、きっと」コク



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