末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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114: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/03/06(日) 23:32:50.17 ID:SrQI5lXM0
次兄「……むむむ」

次兄「執事さんが、うちの馬との親密さを深めようと陰で努力をしていた、ですと……?」

次兄「……こ、これはまさか執事さんの、将を射んと欲すればまず馬を射よ、作戦では!?」

馬(馬)「ひん?」

次兄(将?)「そんな回りくどい事しなくたって、俺はいつでも執事さんを受け入れる準備はできているのに」

次兄「執事さんったら恥ずかしがり屋さんなんだから……もぉ」ポッ

メイド「小声のおつもりでしょうが聞こえていますよー」

執事「と、とにかく、この馬がわたくしの姿に怯える事は今後ありませんから、安心してください」

王子「でも、これなら新しく来る騾馬も執事さんと仲良くなれる希望が持てます」

師匠「賢くて度胸の据わった騾馬を選ばなくてはな、菫花の目利きは少し心配だが」

メイド「今度はいつ、末妹様達がお見えになるかはまだわからないけれど……」

庭師「馬小屋を作って、そして……騾馬さんを迎える準備もしなくちゃね、寂しがってる暇はないかも」

メイド「忙しくなりそうですねー」

末妹「ふふ、そうね、私も……家に帰ったら、学校の勉強を頑張らないと」

次兄(二か月もお休みしちゃったからな)

末妹「ちゃんと来年の秋には、友1ちゃん達と一緒に卒業したいの」

次兄「俺も頑張るよ、まずは父さんと話をする所から」

末妹「二人で頑張ろうね、お兄ちゃん」

末妹(町の学校を卒業してからの、将来の私の夢)

末妹(ゆうべ野獣様にした話を、次に話す人はお兄ちゃんだから)

師匠「若い者には夢があっていいのぅ」

王子「……」



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