末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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108: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/03/06(日) 02:33:41.96 ID:eEa0kNBX0
野獣の部屋……

ドア:カチャ……

執事「お待ちしておりました、さ、中へ」

メイド「末妹様ぁー!」ピョン

末妹「メイドちゃん」

王子「次兄君、末妹さん、いよいよお別れですね……」

庭師「へへ、わかってはいても、やっぱり寂しいです……」

料理長「お二人とも、いつも食事を美味しそうに召し上がってくださって、わしは本当に嬉しかった……」

次兄「みんな……」

末妹「お兄ちゃん……笑顔でお別れしようって言ったじゃない」

末妹「皆さんも、しんみりしないで。だって、私達はまた会う約束をしてお別れするのに」

執事「末妹様の仰るとおりですよ」

師匠「交流のための鏡も渡してあるのだ、この部屋の銀板鏡もそいつを使う日を楽しみにしているぞ?」

鏡「ワタシノモウヒトツノ『メ』ヤ『ミミ』トナルカガミデス、イイシゴトシマスヨー」

次兄「……そっか、俺達が預かった鏡台を通して、お前とつながるわけか」

次兄「これからもよろしくな、鏡」

末妹「そうね、これからも。皆さん、これからもよろしくお願いします!」

王子「これからも」

メイド「……これからも、そうですね、次兄様もたまには良いこと仰いますー!」

料理長「そうですな、気を取り直して……お二人に、これを」ヨイショット

末妹「何かしら、大きな蓋付きの缶……」

料理長「以前、貴方様達のために作った、胡桃のサブレと鏡のクッキーです」

執事「今回はご家族の分もあります、お家でお茶の時間に召し上がっていただければ、と」

末妹「家族の分も……嬉しい!! ありがとう!!」

次兄「どれどれ……ぎっしり入っているな、たくさん作ってくれたんだね、ありがとう」

次兄(これだけあるなら胡桃のサブレを数枚ポッケにないないしてもバレますまい)



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