「『須賀京太郎』とは、あなたのそうぞう上の存在に過ぎないのではないでしょうか」
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554:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 02:45:16.33 ID:6tQxwIWDo


言葉が無い。

ただ、無言で居るしか出来ない私に、龍太郎さんは今気づいたようにハッとして、ゆっくり息を吐き、吸う。

乱れていない息を整えている龍太郎さんに、迷いながらも、聞く。


「……京香さんも、思い出したんですか?」

「……ああ。少し、大変だったよ」


苦笑する。

今度は、親愛の混じった苦味の笑み。


「少し、暴れてね。ものを散らして、机をひっくり返そうとしたところで、力が足りなくて少し動かして、次はソファーを少し動かしたところで力尽きたよ」


ああ、それで。


「だから、少し配置が変わってたんですね」

「覚えてたのか、凄いな」


女性はそういうのが得意だと聞いたことがあるけど、と表情が少し穏やかになる。




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