【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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208: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/03/31(木) 16:06:35.78 ID:O43UR1170
夜とあるネオサイタマの路地裏 「ウェイティング・フォー・マイ・ニンジャ」

チガサキはレッドゴリラの後詰という指示を完全に無視し、誰にも悟られぬよう現場が一番よく見えるビルの上に立っていた。

近くにはアサルトヤクザが大量に配備されているが、チガサキに気が付くことはない。

本気を出して隠密モードになったチガサキを感知できるのはそれこそ同等の実力を持つものだけであろう!

眼下にはアロンダイトを装備したレッドゴリラや大量のクローンヤクザ、ニンジャスレイヤーそして謎のニンジャがいる。

「チッ・・・なんてことだ」

チガサキは誰にも聞こえぬよう悪態をついた。無理も無い。そこにはザクロがいたのだ!

戦況はまさにアンコシチューめいて混沌としている。マズルフラッシュや銃の発砲音、爆発音、漢字サーチライトにカラテシャウトが飛び交っている。

「ッ!」

チガサキは顔を苦痛に歪めた。ザクロがレッドゴリラに蹴り飛ばされ、壁に叩きつけられたのだ。

レッドゴリラはすかさず硬質化したアロンダイトを振りかざす!絶体絶命!

彼?彼女?とはビジネスの関係ではあったが悪い関係ではなかった。このような形で爆発四散を見届けることになるとは・・・そう思った次の瞬間である!

「「「「「「「アババババババーッ!」」」」」」」

突如アサルトヤクザ全員が落下していく!

(何が起きた!?)

チガサキも現状を飲み込めない。イクサを俯瞰視点から見ていたがアサルトヤクザたちの位置を特定し、ピンポイントで殺傷するようなそぶりは無かったはずだ!

チガサキは眼下の戦場に更に集中し、1つの情報も漏らさず得ようとする!

「何が起きた!?ふざけるな!」

レッドゴリラも動揺を隠せない。

「俺だ!」

反対側で一般人の傍らでこめかみに指を当てているニンジャあり。謎のニンジャだ!

「ドーモ。シルバーキーです」

謎のニンジャシルバーキーはアイサツをした。その顔はよく見るまでも無く出血している。

(何らかのジツだな・・・!)

チガサキは完全にイクサモードで戦場を俯瞰する。その後に続くシルバーキーの発言で何らかのジツでクローンヤクザが全滅したことを察した。

(広範囲、不可視のジツか・・・?ならなぜ自分はその影響を受けていない?)

事実から真実を推測する。ザクロがニンジャスレイヤーに抱えられているが気にも留めない。

眼下ではレッドゴリラがアロンダイト剣を振るい、ニンジャスレイヤーらと戦っている!

(やはり流石はビックニンジャクランのソウル・・・ニンジャスレイヤーの蹴りでダメージが無いとは)

チガサキはレッドゴリラの耐久力に感心する。次の瞬間にはニンジャスレイヤーが蹴り飛ばされ、アロンダイト剣が彼に迫っていた!

だがニンジャスレイヤーは凄まじい数のスリケンを投げつけ、アロンダイト剣に対抗する!秒間何発投げられているのかチガサキのニンジャ動体視力を以ってしても数え切れない!

「バカなー!!」

そしてついにアロンダイト剣を振るうレッドゴリラに打ち勝ち、レッドゴリラの体が開く!そこにザクロのヤリめいたとび蹴りが襲い掛かる!

レッドゴリラがぶつかったビルは崩壊!一件レッドゴリラが不利と見える!だが!

(この程度ではレッドゴリラ=サンに大きなダメージを与えることは出来ない・・・)

第三者として冷静に状況を分析できるチガサキはこの状況がゴジュッポ・ヒャッポの状態であると理解していた。

レッドゴリラらは数の有利を失い逆に数で勝られたが、ニンジャスレイヤーらはレッドゴリラに有効なダメージを与え切れていないのだ!

レッドゴリラに有効打を与えられるニンジャスレイヤーはロンダイト剣のせいでその間合いに踏み込めない!

この状況で助けに飛び込めばイクサも戦後処理も面倒なことになるのは確実。致命的なピンチになってから入るべきかと考えていた。

レッドゴリラガアロンダイト剣を振りかぶり振り下ろしたそのときである!

「アバババババーッ!」



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