魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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46: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/09/22(火) 01:43:47.85 ID:SFw0ZPMn0

亀姫「やはり…。何故このような事を」

魔王「先程言ったとおり、皆に紹介しようとおもってな」


竜王「なんということじゃ! 魔の領地、それも正殿に天使を運び込むですと!? 前代未聞ですぞ!」

魔王「結界によって聖気は封じ込めてある。この者、今は普通の魔物の女子供よりも弱く儚い。ただの愛玩動物と変わらぬよ」

獣王「魔王サマ。御簾車の中、見せていただきたイ。匂いしないト、よくわからなイ」

魔王「ああ、いいだろう。 ……近衛」

近衛「……は」


近衛が御簾へと歩み寄ると、獣王は静かにその場を退いた。
魔王の居る御帳台の傍へ寄り、警戒の姿勢で御簾車を見つめる。

近衛の挙動を誰しもが見つめていた。
張り詰めた空気のせいだろうか、近衛の手元は僅かに躊躇した後…ゆっくりと、御簾を上げた。




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