魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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367: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/05/11(水) 03:55:14.08 ID:ofIrSduQ0

近衛「さあ。しっかり捕まっていてくださいね、亀姫さ……

亀姫「貴方がいきなりおかしな演技をはじめたせいですわ」

近衛「え? 自分のせい…ですか?」


きょとんとした顔の近衛。
亀姫がため息まじりに視線を落とすと、反対の腕に抱かれている神の首が目に入る。

無事に、神を討った。
近衛はこうしていても、魔王の元へ駆ける足を緩めていない。


亀姫「私がどんな気持ちで、あなたの言葉を聞いていたと思っているの…」

近衛「神を欺くために演技をするというのは、打ち合わせていたはずです」

亀姫「打ち合わせた演技と違いすぎましたわ!」


亀姫は担がれたままで、近衛の耳元にどなりつける。
近衛は驚いたが、亀姫の怒りを察すると慌てて弁明を始めた。


近衛「す、すみません。ですが神を信じさせるには、あれくらい言わなくてはと思ったんです」

亀姫「あれくらいって…」

近衛「分が悪いから神につくことにしましたなんて、 いくらなんでも信じないでしょう?」

亀姫「だからって、よりによって陛下を憎んでいるだなんて!」

近衛「魔王を憎んでいるから神側につく。そう言えば、信じるにたやすい動機となる」

近衛「確かに口にしたくもない嘘ですが。……不審がられて、余分に時間を食うことが何より嫌だったのです」

亀姫「……」




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