魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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347: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/05/11(水) 01:15:28.11 ID:ofIrSduQ0

愛しいものを手に入れるためには、奪い取るしか方法がなかった

自分は悪だから。
魔王だから。

どんな方法を選んだとしても、許されることはない。
愛することも、愛されることも 自分が行えばそれは何かの悪行の一端を演出するだけ。


魔王(………天使を愛する方法だけでなく、愛される方法があるというのか?)


天使と笑いあえる未来。
そんなものがあるのなら、縋り付いてみたい。


魔王「………いや。もういい、話は終わりだ。お前の話は夢物語、乗ってやるにはあまりにも稚拙すぎる」

神「夢物語などではないと言っているだろう!?」


出来るものか。叶うものか。
神と魔王が共に切望するような願いならば、とっくに叶っていておかしくない。


魔王「夢物語だ。……どれだけ望んだとしても叶わない物を追うなど、馬鹿げている」


必死に否定しなくては、自分まで夢物語を追い求めてしまう。
魔王はそんな危機感に追い立てられていた。





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