魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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3:ごめん。本当ごめん。コレで→  ◆OkIOr5cb.o[sage]
2015/09/18(金) 13:51:37.59 ID:oC/slA/z0

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天使「っ! こ、こないで」

魔王「もう、数十と月が昇ったというのに……。どうすれば慣れるのか」


開かれた御簾の中には、薄い膜のような結界が未だ張られている。

シャボンの玉か、あるいは巨大な水滴。
けれどもそれは蜃気楼のように霞んで、実体を持つものではない。
その中に囚われているのもまた、実体とは思えぬほどに儚げな天使だった。


天使「もう、やめてください! お願いです、私を天に帰して!」

魔王「それは出来ない。言っているだろう? 俺はお前を愛しているよ」

天使「そんな…。そんな、こと…」

魔王「ああ。小刻みに揺れるその羽……。今にも純白のこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいを舞い散らせそうだ」



魔王が手を伸ばすと、伸ばした手の形に添って 結界は陥没する。
決して触れることは無い壁。だけれど限りなく“無い”に等しい障害物。


天使「っ」

魔王「怯えているのでなければ、なお美しいだろうに…」




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