魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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296: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/22(金) 00:48:09.71 ID:XCb4AxA00

…………
……………ガラン…ゴトッ


靄が晴れるころには
扉だけではなく入り口付近の壁も圧によって瓦解していた。

その部屋の中央に、まっすぐに立つ影がある。



魔王「お前が神か」

神「―――ああ。待っていたぞ、魔王」


光のように、透ける白髪。
色素をもたない端整な顔立ち。
石膏よりもなお“鮮やかに白い”、豊かに広げられた翼……


魔王「まさか、女性神だとは。……神族の兵が手ぬるいのはそのせいか?」

神「この神界に兵など居ない。皆、本来は何かを守り慈しむために存在していた」

魔王「ほう。……では、お前も同じように手ぬるいのだろうか」




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