魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/04/22(金) 00:19:23.63 ID:XCb4AxA00
亀姫が術を行使すると、神従者と近衛はお互いに跳ね飛ばされるようにして離れた。
結界が二人の間に展開され、無理に引き離したのだ。
亀姫「…落ち着いてくださいまし。あなたがあの天使の父親だとして、今のところ娘の心配は不要ですわ」
神従者「な、何故そう言い切れるのです…!」
亀姫「あの天使でしたら、今となってはこの神界よりもよほど…いいえ、この世界の中でもっとも安全な場所におりますもの」
神従者「なにを… そんな場所が、どこにあると…?」
近衛「………魔国・魔王殿。その中にある魔王陛下の御社殿。そこで誰一人の手出しも許されないまま、守られております」
神従者「――………な…っ」
蒼ざめ、口を閉ざした神従者。
亀姫はパラリと扇を広げ、まっすぐにその目を見つめる。
亀姫「ですが、陛下がこの戦に負ければ、あの娘は魔王殿の中央に取り置かれることになりますわ。陛下の結界も寵愛もなしに、生き延びることは叶わないでしょう」
神従者「ひ…っ」
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