魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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285: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/22(金) 00:15:26.95 ID:XCb4AxA00

近衛「……くそ。この戦争、見えない部分のやりとりが多すぎませんか。ただの斬り殺し合いよりも、タチが悪いように感じます」

亀姫「目に見えるものに惑わされず、見えない真意を読み…そこに対応しなければ勝てません。どのような戦であれ、勝機を得るにはそれくらいの策謀は必要ですわ」

近衛「もしも相手の策を、読み間違えたら…?」

亀姫「嵌められて、掌で踊らされるのですわ」

近衛「……神は本当に、自分達を盤上の駒としか思っていないのか…」

神従者「………そ、それでも…それでも、神の知略に負けてはいけません…っ。神の策に嵌っては、あの子のようになってしまう……っ」


目を見開いたまま顔を覆う神従者は、怯えた様子で身体を震わせながら呟いた。


亀姫「あの子、とは?」

神従者「我が娘…。大事な、一人娘でございました……っ!」

近衛「娘…ですか」

神従者「あ、あの子は…純粋無垢な我が娘は、神に騙され堕とされたのです…っ」

神従者「いえ、今思えば…私の安否を確認する可能性のある娘は、最初から狙われていたのかも…! 怖ろしい…あ、ああああ…っ!」

近衛「堕とされた…? 落ち着いてください。それは一体…」




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