魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/04/22(金) 00:14:15.24 ID:XCb4AxA00
亀姫「……閉じ込められていた割に、まるで事情を知っているかのごとく当たり前におっしゃいますのね」
神従者「ええ。ワタシは、魔族を逆撫でし天界へ差し向けた罪で、翼を毟られここに投げ捨てられましたから…。魔族が来る可能性を知っていました」
近衛「!! 貴方が……戦争を仕掛けたということですか?!」
神従者「ち、違います! 全ては神のした事…! ワタシはその神の業を着せられたのでございます!」
縋るような目で、自らの無実を訴える神従者。
亀姫を見ると、気の抜けた溜息をついていた。指先を軽く丸め、近衛に構えを解いてよいと示してくる。
隠し武器のひとつもあるかとおもえば、ただの監獄。
神の意図を確証できたのはよい収穫だが、時間の惜しい時に面倒そうな人物に絡んでしまった。
近衛も期待はずれに溜息をつき、目の前で縋っている神族を見下ろした。
敵の敵は味方…とはいかない。だが、斬り捨てるにもあまりに哀れな存在。
亀姫「この神従者。“保険”といったところかしらね」
神従者「ぅ、あぁぁ……っ」
近衛「保険?」
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