魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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276: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/22(金) 00:07:34.72 ID:XCb4AxA00

亀姫は近衛の側に近寄り、そっと頬に触れた。
近衛は泣いてはいなかったが、亀姫はそれを拭うような仕草でもって近衛を慰めた。


亀姫「…酷い顔をしていますわ。何を悔やんでいらっしゃるの? 何に戸惑う必要があると?」

近衛「はは……。そんなに、ひどい顔をしていますか?」

亀姫「ええ…」

近衛「…なんでしょうね。神や陛下たちとの力量差を感じるうちに、自分が人間なのだと実感しました…。だからこそ、自分は人間らしくありたかったのかもしれません」

亀姫「お馬鹿な子…。そう心苦しくなるのでしたら、今更ニンゲンらしくあろうとするのはやめてしまえばよいのに…」

近衛「魔族もどきの人間。人間らしさを捨てたところで魔族になれるわけでもなく…。人間らしさを失った自分は、一体何になるのでしょう…?」

亀姫「それは……」




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