魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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262: ◆OkIOr5cb.o[sage saga]
2016/03/21(月) 07:04:13.60 ID:YJiH1jFt0

亀姫「さて…翼のない私達は、一体どうやって空を飛びましょうか?」

近衛「ふむ…そうですね。ナイフに紐をつけて投げて渡し紐にするとか?」

亀姫「この距離にこれだけ風の強さ。減速して落下…届いたとしても石造りの塔に確実に刺さるとは思えないですわね」


近衛「亀姫様の結界術を足場に転用するというのは可能でしょうか」

亀姫「魔素の結界ですから、浄気を持つものならともかく 私達の身体を弾いて支えるだけの足場にはなりませんわ」


近衛「…ではやはり、いっそ塔の足元から登りますか」

亀姫「近衛、あなた真面目に考えていらっしゃって? 下を覗いたでしょう。塔の足元は大きな堀になってますのよ」

近衛「亀姫様は、泳げないのですか?」

亀姫「あの怪しすぎる堀に飛び込んで泳ぎ渡り、塔へしがみつくの? 私、泳ぎは得意ですけれど嫌な予感しかしませんわ」

近衛「予感……ですか」


亀姫「確かめたかったら堀に入って確認してくださいませ。あれが聖水の堀だったとしても、ニンゲンのあなたなら生き残れるかもしれませんわ」

近衛「聖水…。あの、この石が聖水に浸けて壊れた時点で自分は死ぬんですが…。それならばまだ、結界をお持ちの亀姫様の方がまだ生き残れるかと」

亀姫「聖水の中で保つだけの濃い結界を貼り続けながら、泳いでいって壁を登れとか。案外と鬼畜ですのね、近衛。そんなに私の必死の喘ぎ声が聞きたいのかしら」

近衛「い、いえ。よく知らないものですから…軽率でした、お許しください」

亀姫「案を出せばいいってものではないのよ。真面目に、考えて頂戴」




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