魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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235: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/02/23(火) 05:29:41.48 ID:zUoOI/kM0

亀姫「単純明快よね。神が“勇者”を作る理由は、どう考えても世を正すためですもの」

近衛「そう…そう、ですね。至極当然です。神は、自分に魔王陛下を討たせるつもりだったに違いありません」

亀姫「あら。そんなに簡単に納得してしまうの?」

近衛「納得などできませんが、それが一番しっくりくるでしょう…ッ」

亀姫「……」

近衛「自分は魔など教えて貰わなかった。魔を滅ぼせ、という指示もなかった。魔に立ち向かう方法も知らず、危うくただニンゲンとして滅亡するだけでした…!」

近衛「神のやり方は、あまりに雑すぎる!! 魔のことを侮りすぎていて…あまりにニンゲンに任せすぎていて…そんな投げやりなやりかた、とても納得などできません!!」

亀姫「いいえ。神からすると“それでよかった”のよ」

近衛「!!?」



亀姫「……神は地表を守るものだと言われているわ。だから地表を魔が討てば……魔を全力で攻撃するだけの大義名分が神は得られる」

近衛「な……では、地表を攻撃させるために、自分は勇者の啓示を授かったのですか!?」


亀姫「……それじゃ矛盾が生まれるわ。守る役割なのに、“攻撃させる”なんてお粗末があってはならないはず」




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