魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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232: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/02/23(火) 05:27:40.91 ID:zUoOI/kM0

まっすぐに目を見つめてくる近衛を確認して、
亀姫もまたしっかりと瞳を見つめて問いかける。


亀姫「先ほど、近衛の言っていた件。神族が人間の味方をせず、むしろ武器として利用しようとしたという話……確かでいらっしゃいますの?」

近衛「少なくとも自分に武器を与え、自分を勇者と称したのは事実です」

近衛「さらにここにあった本の内容が事実なら…人間の危機を知り、その場にいながらも、手を出してこなかったことも事実となるでしょう」

亀姫「……武器を与えてきのだから、武器として…武器の使い手として利用しようとした、と思ったのね」

近衛「そう…ですね。確かにそこは推測の域を出ません」


亀姫「もうひとつ確認させてもらいますわ。……勇者というのは…神よりその称号と武器を与えられて成るものなの?」

近衛「……わかりません。自分以外の例を知らないので、おそらく、としか」

亀姫「近衛の場合は、神からそれらを与えられたのは確かなのね?」

近衛「……間違いのないよう正確に答えるのなら、“魔王陛下がそう仰った”となりますね」

亀姫「陛下が仰ったことなの?」


近衛はコクリと頷いてから、腰に下げたナイフに手を掛ける。
丁寧に引き抜いたそれを、掌に載せて亀姫に見せた。




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