魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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201: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/31(木) 22:01:27.51 ID:tVoFf72m0

亀姫(陛下は本当にとてもお優しい方。先頭で魔王陛下が御身の魔素を周囲に撒いてくださるおかげで、後を追うものはどれほど楽に進めている事でしょう)

亀姫(わざわざ魔力弾など打ち込み浪費せずとも、その刀があれば楽に斬り進む事も出来ますでしょうに……)


この一群の中、その心遣いに気付いているものがどれだけいるのか。
魔王はひたすら傲慢で無遠慮に打ち放しているだけに見える。
おそらく近衛や獣王ですら、そんな配慮には気付いていないだろう。


亀姫(ですけれど、そのお心を代弁して語るなど過ぎた事。私に出来るのは、ただ黙って慮っていただくばかり…)


しかし、「多少賢いふり」をしてみてもいいかもしれない。


亀姫「神族の浄気の札。時折、宙で消失しておりますわ。陛下はアレを消すために、わざわざ魔力攻撃をなさっていらっしゃるのでしょう?」

魔王「浄気の札? そんなものもあったのか……」

亀姫「うふふ。真実はともあれ、後方の陣に流れれば痛手となるのは必須でございます。魔素を周囲に振りまいて消してしまうのは賢案かと。よろしければ、是非私にお任せくださいませ」

魔王「……好きにしろ」


亀姫(これで、陛下は後陣を気にせずに戦えるはず。余分な力をお使いになることもなくなるでしょう)

亀姫(ああ、陛下。私は、私らしく… 陛下の全てを、お守りいたします・・・!!)


亀姫がもう一度、空に向けて術を放つ。
“浄気の札を払う為”の魔素は、祝福として後陣に降り注いだ。




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