魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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◆OkIOr5cb.o
[saga]
2015/12/19(土) 17:28:25.59 ID:KsRRdV6N0
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紅い魔力の柱は、100kmに及ぶか及ばないかの長さがある。
その途中で消失したものの数など、誰も数えやしない。
たどり着いた其処には、雲とは違う異質の大地があった。
氷と水蒸気、それから植物の根を這わせて成型したような土地――神界だ。
亀姫「浄気が、これほどに満ちているとは。魔物達は動けないのではありませぬか?」
魔王「お前の護法術でどうにかできるか」
亀姫「御意に。……陛下にもお掛けいたします?」
魔王「俺に? 今日はきっと、相当暴れる事になるが?」クク
亀姫「うふふ。きっとすぐに破れてしまいますわね。ではせめて――」
跪き、魔王に掌を差し出す。
魔王はそこに、自分の掌を乗せた。
亀姫「我が主に、守護を」
指先を食むような、口付け。
触れた場所がぼんやりと薄紫に光って、ゆっくりと消えた。
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