魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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166: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:20:50.46 ID:0t/Lxfak0

魔王の社殿前・階


魔王「くくく。天下の亀姫が、まさか腰を抜かすとは」

亀姫「その……ですが、まさか庭先に出ていらっしゃるとは夢にも想わなかったものですから…」


腰を抜かして地の上にへたりこんでしまった亀姫
その腰をいともたやすく抱き寄せて、魔王は広々とした社殿の縁に連れ運んだ。

それだけでも驚いたのに、魔王はその社殿のふちで片ひざを立てて座り、
そこに寄りかからせる姿勢で亀姫を抱き座り…支えてくれた。

どういった気の向きなのだろうか
近すぎる魔王との距離、予想外の接触、その全てが“魔王らしくない”。

気の迷いだとするならば、これはチャンスかトラップか。
真摯に礼を言うべきか、ほのかに色香でも匂わせるべきか――。


亀姫「魔王陛下――」

魔王「…………………」


そう思い悩みながら見上げた魔王は、ただ虚空を見つめているだけだった。
亀姫のことなど、気にもとめていないか―― 下手すれば忘れてさえいるのだろう。




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