魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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◆OkIOr5cb.o
[saga]
2015/12/14(月) 10:19:50.76 ID:0t/Lxfak0
今は少しでも、側にいたい。
だから愚かにも、“他の女への後押し”の役目までも請け負ってしまった。
亀姫(魔王陛下は… もう、天使の元からお戻りになられたかしら…?)
もしもまだ居なかったらと思うと、足はなかなか動かなかった。
そうして夜も更けたころ、ついに魔王の社殿へと足を向けた。
亀姫には大きすぎる観音開きの門が、目の前にふさがれている。
中の様子を窺い知る事はできぬし、本来ならば禁区の場所で呼びかけるのも躊躇われる。
会えばどれほど親しく言葉を交わせたとしても
その“会う”機会を作るのが何よりも難しい、尊き主。
嬉しさのあまり、いつも饒舌になりすぎて魔王には呆れられているだろう。
夜更けに訪れた私を、魔王が歓迎するとも思えない。
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